暖簾をくぐった瞬間、ふわりと包まれる湯気。
ここは荒川区荒川3丁目にある 藤の湯。
地元なのに温泉気分になれるこの銭湯は2025年2月、リニューアルを経てさらに愛される存在へと生まれ変わった。


若い世代の声を取り入れた
大胆リニューアル
長年、地域の人の「ただいま」を受け止めてきたこの銭湯を建てたのは、現オーナー加藤節子さんの義父。今回の改装では、その骨組みを残し思い切っての改装に踏み切った。娘である長女・雅子さん、そして次女・恭子さんという若い世代の声を積極的に、そして全面的に取り入れ、“現代の銭湯”にちゃんと寄り添う銭湯へと生まれ変わった。懐かしいのに湯気の匂いの中に“新しいシステム”がある。そのバランスが、なんとも心地いい。
そして長年、地域を見守ってきたこの場所は、いまも変わらず人と人をつなぐ場となっている、あたたかな日常を作り出している。


“地元なのに温泉旅行気分”という
言葉がぴったりの充実設備
若い人たちが増えた理由、それは100℃[サウナ]と、隠れ家の様な水風呂、そして充実したお風呂の種類。
まず、サウナ。その温度は、なんと100℃。しっかり熱くなれる温度。サウナーがわざわざ足を運ぶ理由が、入ればすぐにわかる。火照った体を、隠れ家の水風呂へ。ここはもう小さな温泉旅。
100℃の高温サウナは話題を呼び、夜には若い世代の来店も増え、遠方から訪れるお客様もいるほど。



「夜ぐっすり眠れるようになった」
「血圧が安定した気がする」
そんな声が集まる。


白くやわらかな[シルキーバス]に身を沈めれば、毛穴の奥までほどけていく感覚を味わえ、肌がつるりと整うと評判。[ジェットバス]、[電気風呂]、、、と湯船ごとに異なる感覚を味わえ、気づけば、あっという間に時間が過ぎている。
女風呂脱衣所には大きな鏡と女優ライトも完備され、至れり尽くせりだ。



地域を支える“みまもり隊”の存在
平日15:00〜17:00には「荒川区銭湯みまもり隊(見守り支援員銭湯派遣事業)」が来てくれる。一人での入浴に不安を感じる高齢者や障害のある方に向けて、見守り支援員が派遣され、安全な入浴方法のアドバイスや介護予防の情報提供を行う取り組みです。現在、荒川区内9か所の銭湯で開催されており、藤の湯はその貴重な1軒。加藤さんによると、実際に相談する姿もよく見かけるという。
誰かの日常を、そっと支える、地域に根ざした“安心の湯”でもある。
※利用には事前申し込みが必要。
銭湯で生ビール?
お代わりハイボール?
そして、藤の湯がちょっと特別なのはここから。
なんと店内には生ビールサーバーが設置され、さらにハイボールサーバーまで完備。そしてユニークなのが「おかわりハイボール」というシステム。グラスはそのまま、中身だけを注ぎ足してくれるという、まるで「飲んでもいいのよ」と耳元で言ってもらっていうような、、、粋な仕組み。
“銭湯でサーバー機器の扱いを覚えた”という加藤さんのエピソードは、この銭湯のチャレンジ精神を感じさせる。休憩室の隣の席では、さっきまで湯船で一緒だった人が世間話をしている。


「また来ます!」が
いちばんうれしい
オーナー加藤さんが何より嬉しいのは、「また来ます!」という言葉。
「憩いの場であってほしい」
「その日の疲れを落としてほしい」
そして「長く通ってほしい」
そんな想いを胸に、時代の変化を柔軟に取り入れながら進化を続けている。
そのバトンは、次女の恭子さんへ。時代を映しながら、でも変わらずに。
“次の藤の湯”は、どんな姿を見せてくれるのでしょうか。
地元で、温泉気分を。今日も藤の湯には、湯気と笑顔が立ちのぼっています。

【入浴料金】
大人 550円
中学生 300円
小学生 200円
未就学児 無料
【サウナ料金】
男性 600円
女性 500円
※東京都知事告示料金に基づく荒川区内浴場料金 令和6年8月
【その他販売】
貸バスタオル 100円
貸フェイスタオル 50円
生ビール 500円
角ハイボール 400円
・高濃度炭酸泉
・ジェットバス
・シルキーバス
・電気風呂(揉兵衛)
・水風呂
※浴室全て軟水を使用
住所 : 荒川区荒川3-16-4(三河島駅より徒歩7分)
電話番号 : 03-3807-1569
営業時間 : 14:00-24:00
定休日: 木曜
※ロッカー、下駄箱あり